プロフェッショナル・サウンドへの秘密
現代の音楽プロデューサーなら周知の事実:ソフトウェア・プラグインの量はほぼ無限。
途方に暮れるほど大量のエフェクト・プラグインが存在する現代。
ある人はあるプラグインを溺愛し、
ある人は新しいものが出るまでの間にほんの数回使うだけ、
またある人は単純にまったく使わない。
こうした状況でミュージシャンやプロデューサーが感じる「痛み」を、
Arturiaは理解しています。
この状況に対してArturiaが何かすべきだと判断したのもそうした背景があったからです。
種類を絞り、その分厳選された最高のサウンドで信頼できるプラグインが必要だと考えました。
種類は少ない分、制作環境に常駐でき、創造性を最大限に刺激する。
それが「3 Preamps You’ll Actually Use」です。
数々の賞を受賞したArturiaのシンセ&キーボード・エミュレーションのノウハウを、
いつの世でも変わらぬ最高のスタジオ・アウトボードのモデリングに結集。
入念なリサーチと実際の使用経験から、
3機種の歴史的プリアンプをチョイスしました。
この3機種はいずれも伝説的機種であり、
それぞれに独自のキャラクターや効果があり、
DAW上での音楽制作をより豊かなものにします。
数々のヒット曲や歴史的名曲、名盤のサウンド・キャラクターを再現できるだけでなく、
現代の音楽制作環境にマッチした機能も追加しています。
より確実なミキシング、よりシンプルな制作プロセス、ワークフローの向上、
膨大でクリエイティブなコントロールを可能にするプリアンプ・プラグイン、
それが「3 Preamps You’ll Actually Use」です。

世界を変えたプリアンプ
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1973-Pre
オーディオ・エンジニアリングの予言者的存在ルパート・ニーヴの先駆的なモデルをベースにしたArturia 1973-Preは、音の立ち方に特徴のある、70年代ソリッドステート・トーンを実現するためのカギとなるプラグイン。
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TridA-Pre
半世紀以上にわたり世界のヒット曲の数々を生み出している音楽産業の至宝Trident® Studiosの超貴重プリアンプ&EQ。
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V76-Pre
『ホワイト・アルバム』サウンドのカギとなる、アビィ・ロードが愛したドイツ製放送用チューブ式プリアンプを再現。
ご覧の通り、この3機種のプリアンプはいずれもポピュラー音楽史に確固とした地位を築き上げたものです。 そして、ビンテージ・シンセ&キーボードを正確に再現したV Collectionで採用したArturia独自のTAE®テクノロジーにより、 これらの歴史的プリアンプのサウンド・キャラクターや刺激的な機能をあなたのスタジオで実現できるのです。

「なぜプリアンプが必要なの?」
「プリアンプならオーディオ・インターフェイスに入ってるのに、プリアンプ・プラグインが必要な理由は?」

その昔、レコーディング・スタジオの「黄金時代」、ミキシング・コンソールに入ったプリアンプは先進テクノロジーでした。 マイクや楽器からの信号をミックス可能なレベルに上げつつ、原音のキャラクターは変えない。 それがプリアンプの役割です。とは言え、それは理屈のお話でした。 現実には、ビンテージ・プリアンプは信号レベルを増幅する際に多少の音色変化も生じ、原音の倍音構成が強調されたり、歪みも発生していました。 アナログ回路で生じるそうした「ソフト・クリッピング」をエンジニアはよりクリエイティブなミックスや、よりハードな楽曲制作、ダイナミクスのコントロールに利用していました。

時計の針を現代に戻してみると、オーディオ・インターフェイスに内蔵されているプリアンプは、極めて原音に忠実な特性です。 これは大変素晴らしいことですが、一方でデメリット(現代の多くの音楽プロデューサーに認識されていないデメリット)もあります。ピュア・トーンを求めるあまり、音のカラーやフレイバー、そしてビンテージ・プリアンプならではの「マジック・タッチ」が失われてしまっているのです。こうした要素は、数々の名盤サウンドを影で支えていたものであり、数々の音楽賞を受賞したエンジニアやプロデューサーが隠し持っていたシークレットであり、世界のトップクラス・スタジオのシグネチャー・トーンだったのです。
そして今、Arturia「3 Preamps You’ll Actually Use」で、
数々の名盤を生み出したミキシング・コンソールや
チャンネル・ストリップ、プリアンプのトーンを手にできるのです。
ワールドクラスのシグナル・チェインでボーカル・トーンをシェイプアップ。
• ソフトウェア・インストゥルメントにアナログの暖かみをプラス。
• ベースの重量感や明瞭度をさらにアップ。
• 楽器サウンドの倍音構成をよりリッチに。
• より聴きやすいサウンドの音楽をクリエイト。
• より確かな楽曲にミキシング。

クリエイターに捧げる無償の愛
アイコン的アナログ機器をソフトウェアとして再構築することは、決して容易なことではありません。 その上、オリジナルを超える機能を盛り込むのには、特殊な類の情熱や献身が必要となります。
多くの熱望をよそに、
この3機種のプリアンプは多くのミュージシャンやプロデューサー、
エンジニアには手の届かない存在でした。
Arturiaは、数々の賞を受賞したモデリング・エキスパートとして、
アイコン的インストゥルメント・サウンドの謎を解き明かし、
それをできるだけ多くのミュージシャンに届けることがミッションの1つです。
そして今、「3 Preamps You’ll Actually Use」で、
これまでのモデリング技術を結集してその範囲をスタジオ機材に広げました。
このゴールを達成するために、入念なリサーチを行いました。
数々の名盤のサウンドを支えていたごくわずかの非常に貴重なプリアンプの実機を探し求めました。
その旅は広範囲に及び、実機を研究のみならず、
実機に詳しいエンジニアたちとのミーティングを重ね、
周到に方法論を導き出し、モデリングしてきました。
パーフェクトなビンテージ・トーンを求めて、
ロンドン、パリ、コペンハーゲンの各スタジオを訪れ、
Trident®、Telefunken、Rupert Neveの各プリアンプの実機に密に接してきました。
これら実機のサウンドを聴いた瞬間に、この3機種こそが求めていたものだったのです。
今度は皆さんの番です。
これらの決して他では味わえない
ビンテージ・シグナル・プロセッシングをご自身の手で。

聴けば分かるその違い
素直になりましょう。
音を言葉で説明するのは退屈なことです。
実際にデモ・サウンドを聴いてみませんか?
「3 Preamps You’ll Actually Use」で何ができるのか、
そのイメージがつかめると思います。
1973-Preデモ
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1973-Preの特徴的なトーンと、M/S(ミッド/サイド)プロセッシングでライブ感を強調した押しの強いドラム・トラックです。
エフェクト無し
エフェクト有り
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1973-PreのミッドEQでボーカル・サウンドのエッジを立ててややクランチ気味にしつつも、低域がモコモコしないサウンドの例です。
エフェクト無し
エフェクト有り
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1973-Preの分厚くコンパクトなロー・シェルフ・フィルターであまり上手く録音されていないキックに豊かなボディとロー・エンドをプラスしたサウンドです。
エフェクト無し
エフェクト有り
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1973-Preでアナログ特有のクリッピング(歪み)を出し、中高域のクランチ感をだしたヒップ・ホップ・ループです。
エフェクト無し
エフェクト有り
TridA-Preデモ
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中域を強調させてより存在感を出したドラム・ループ。やり方は簡単、ローミッドのゲイン・フェーダーを上げるだけです。
エフェクト無し
エフェクト有り
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TridA-Preはポップロック・ボーカルに最適。女声ボーカルのブレス感やエア感を強調させた例です。
エフェクト無し
エフェクト有り
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TridA-PreのEQをロック・ギター・リフにかけた例です。
エフェクト無し
エフェクト有り
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TridA-Preでボーカルとギターの中高域のエッジを立たせて、より存在感のある音に仕上げています。
エフェクト無し
エフェクト有り
V76-Preデモ
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V76-Preをミッド/サイド・モードで使用し、ステレオ感をわずかに広げ、高域の暖かみを少し出しています。
エフェクト無し
エフェクト有り
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V76-Preをドラムの各チャンネルをまとめたバスとパラレルに接続し、ドラムキット全体のトーンを調整してスネアを強調しています。
エフェクト無し
エフェクト有り
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V76-Preを3トラックそれぞれ個別に使用し、ビンテージのミキシング・コンソールでミックスしたような風合いを出しています。
エフェクト無し
エフェクト有り
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クラシック歌曲のピアノとボーカルそれぞれにV76-Preを使用し、チューブ・プリアンプの艶感を出しています。
エフェクト無し
エフェクト有り
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Arturia Software Center
ASC(Arturia Software Center)は、お使いのコンピュータにインストールされているすべてのArturiaソフトウェアのライセンスを集中管理するソフトウェアです。ライセンスのアクティベーションや複数のデバイス(1ライセンスで最大5台の機器まで使用可能)間での同期が行えます。また、ASCで各Arturiaソフトウェアのアップデートやダウンロードも行えます。新製品のお試しやデモ版のダウンロード、フル版の購入も可能です。シンプルそのものです。
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TAE®によるモデリング・パワー
TAE®(True Analog Emulation)は、アナログ・シンセサイザーのサウンドを正確に再現するArturia独自のモデリング・テクノロジーです。アナログ・オシレーターの特徴を驚異的な精度で再現するほか、ビンテージ・シンセなどのサウンドを特徴付けていたアナログ・フィルターの特性なども精緻に再現します。ソフト・クリッピングにより、さらに迫力のある、存在感のあるサウンドにすることも可能です。オリジナルのビンテージ楽器と区別できないほどにバーチャル・インストゥルメントの高い完成度を実現するテクノロジー、それがTAE®です。
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動作環境
- Windows:
OS:Windows 7以上
PC:4GB以上のRAM、2GHz以上のCPU、1GB以上のハードディスク空き容量、OpenGL 2.0互換GPU
Apple:
OS:Mac OS X 10.10以上
Mac:4GB以上のRAM、2GHz以上のCPU、1GB以上のハードディスク空き容量、OpenGL 2.0互換GPU
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対応プラグイン・フォーマット
- VST 2.4(64ビット)VST 3(64ビット)
AAX(64ビット(ProTools 11))
Audio Unit(64ビット)
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プロテクト
- 本ソフトウェアはArturia Software Centerによりプロテクトがかかっています。
詳細はこちらをご覧ください。
主な特長
- アイコン的プリアンプの3機種を先進のTAE物理モデリング、サーキット・モデリングで忠実に再現
• 1973-Pre
• TridA-Pre
• V76-Pre
- 各フィルターともDAW上のVST、AU、AAXプラグインとして動作可能
- 高精細グラフィックによる美しく、見やすいインターフェイス
- タグベースによる高速かつインテリジェントなプリセット・ブラウジング
- 第一線で活躍するサウンド・プログラマーによる高品位プリセットを内蔵
- Arturia独自のモデリング・テクノロジー「TAE®」により、アナログ・プリアンプのサウンドや挙動を正確に再現